初めてウクレレを購入するとき、多くの人が「どれを選べばいいのか分からない」と悩みます。ネットで調べてみても種類が多く、価格も数千円から数万円までさまざま。特に50代〜60代の方からは「安いものでも大丈夫?」「どのサイズを選べばいい?」という質問をよくいただきます。
実は、最初の一本選びは上達スピードに直結します。扱いやすく、音が出しやすいウクレレを選べば、練習が楽しく続きます。逆に弾きにくいウクレレを選んでしまうと、音が鳴らない原因を自分のせいだと思い込んでしまい、挫折につながることもあります。
ここでは、初心者が後悔しないためのウクレレ選びのポイントを、分かりやすく整理してお伝えします。
初心者が選び方に迷う理由
まず、ウクレレ選びで迷ってしまう大きな原因は「種類の多さ」です。ウクレレはサイズ、材質、価格、メーカーなどで特徴が大きく異なります。特に楽器経験がない初心者にとって、これらの違いは判断が難しく感じられます。
さらにネット購入が主流になり、実物に触れずに選ぶ人も増えています。そのため、「届いたけれど弾きにくかった」「音が安定しない」という後悔をするパターンも少なくありません。
ウクレレのサイズは4種類|初心者に向いているのは?
ウクレレには主に4つのサイズがあります。それぞれの特徴を理解しておくと、選ぶときの迷いが減ります。

1. ソプラノ|もっとも一般的で扱いやすい
軽くて小さく、明るい音色が特徴です。手が小さい人でも扱いやすいため、初心者向けとして選ばれやすいサイズです。
2. コンサート|指が大きい人でも弾きやすい
ソプラノより一回り大きく、指板が少し広いためコードが押さえやすく感じます。音量も安定しやすいので、大人の初心者に人気です。
3. テナー|深い音色を楽しめるサイズ
大きくなる分、音に厚みが出て、ソロ演奏にも適しています。ただし初心者には少し大きく感じることがあります。
4. バリトン|ギターに近い響き
ウクレレの中では最大サイズで、音も低く深いのが特徴です。ただしチューニングが他と異なるため、最初の一本には向きません。
初心者にもっともおすすめなのは、ソプラノかコンサート。特に50代〜60代の方には、押さえやすさを考えるとコンサートが扱いやすいケースが多いです。
価格帯で品質はどう変わる?
ウクレレは価格帯によって品質が大きく変わります。高ければ良いというものでもありませんが、安すぎるものは注意が必要です。
5,000円以下の激安品は避けた方が無難
安価なウクレレは、チューニングが安定しない、弦高が高く弾きにくい、音がこもりやすいといった問題が起こりやすくなります。せっかく練習しても音が安定しなければストレスになり、続ける気持ちが弱くなってしまいます。
10,000〜20,000円台が初心者の最適ライン
この価格帯なら、楽器として必要な品質が十分に確保されています。ペグ(糸巻き)の精度も安定しており、音の伸びも良いため練習が楽しく感じられます。
30,000円以上は“長く弾きたい人向け”
材質や作りが良くなり、音色の美しさに違いが出ます。最初から良いものを持ちたい人にはおすすめですが、初心者の場合は10,000〜20,000円台でも十分な品質があります。
初心者が見るべき3つのチェックポイント
ウクレレ購入で失敗を防ぐには、次の3つを確認することが大切です。
① チューニングの安定性
初心者がもっともストレスを感じるのが「音がすぐズレる」ことです。ペグがしっかりしたモデルを選ぶと、練習に集中しやすくなります。
② 弦高(弦の高さ)の適正
弦高が高すぎると押さえるのに力が必要で、指がすぐ痛くなってしまいます。12フレットで2.5〜3mm程度が目安です。
③ ネックの握りやすさ
手の大きさや感覚は人によって違います。できれば楽器店で握ってみるのが理想ですが、ネット購入の場合はレビューで「握りやすさ」について言及されているか確認しましょう。
初心者におすすめのウクレレはコレ

結論として、以下の条件を満たすウクレレが初心者にはおすすめです。
- サイズ:ソプラノまたはコンサート
- 価格:10,000〜20,000円台
- ブランド:Famous、Enya、LUNAなど信頼性のあるメーカー
この条件を満たすウクレレなら、音が出やすく、練習がより楽しく感じられます。最初の一本としては十分な品質であり、長く使える可能性もあります。
ネット購入で失敗しないコツ
最近はネットでウクレレを買う人が増えています。しかし、ネット購入では実物を触れないため、次のポイントを押さえる必要があります。
返品・交換が可能なショップで購入する
万が一届いたウクレレが弾きにくいと感じた場合、交換ができるショップだと安心です。
レビューは「弾きやすさ」を重視して読む
デザイン評価よりも「チューニングが安定している」「初心者でも弾きやすい」といった内容をチェックしましょう。
初心者セットの内容を確認する
チューナーやケースが付いているセットは便利ですが、ウクレレ本体の品質が低いことがあります。セットの中身より、本体の品質を優先しましょう。
まとめ|最初の一本選びで上達のスピードが変わる
ウクレレ選びは難しそうに見えますが、ポイントを押さえておけば失敗を避けられます。弾きやすいウクレレを選ぶことで、練習が楽しくなり、上達のスピードも大きく変わります。
最初の一本は「自分に合ったウクレレを選ぶ」ことが何より大切です。次の記事では、購入後に「どうやって1曲弾けるようになるか」について、具体的なステップを紹介します。
