ウクレレは「簡単に始められる楽器」として知られていますが、初心者の方からは「本当に弾けるようになるの?」「何をどの順番で練習すればいい?」といった不安の声を聞くことがあります。特に50代〜60代の方は、楽器の経験が少なくても大丈夫なのか、と心配されることも少なくありません。
しかし安心してください。正しい順番で練習を進めれば、ウクレレは1か月以内に1曲を弾ける可能性が高い楽器です。ここでは、初心者が最短距離で「1曲演奏」というゴールに到達するための、具体的な練習ステップをわかりやすく紹介します。
ウクレレは本当に初心者向けなのか?
まずは「ウクレレは簡単」というイメージの理由から整理しておきましょう。ギターと比べると弦が4本しかなく、コードの形がシンプルなため、押さえ方を覚えやすい点が大きな特徴です。ナイロン弦なので指への負担が少なく、音量も控えめなため自宅でも練習しやすい環境が整っています。
実際、楽器初心者やシニア世代が最初に挑戦する楽器としてウクレレを選んだというケースは増えています。弾き始めのハードルが低く、成功体験を得やすいため、途中で挫折しにくいのが人気の理由です。
1曲弾けるまでに必要な技術は3つだけ
ウクレレで1曲演奏するために必要なのは、大きく分けて以下の3つです。
- ① 基本のフォーム(構え方)
- ② 必要なコード(3〜4個でOK)
- ③ ストローク(リズムの取り方)
多くの初心者は「楽譜を読めない」と心配しますが、実はウクレレ演奏に楽譜の知識はほとんど必要ありません。コード表と手元の動きを覚えれば、すぐに曲に取りかかれます。

ステップ1|正しいフォームを身につける
フォームとは、ウクレレの構え方や手の置き方のことです。これが習得できていれば、音が出やすく、コードも押さえやすくなります。
ウクレレを軽く抱えるように持つ
力を入れすぎず、ウクレレが身体に寄り添うようなイメージが理想です。肩を上げてしまうと疲れやすいので、リラックスした姿勢を意識しましょう。
左手の親指位置がポイント
親指がネックの後ろにあるかどうかで押さえやすさが変わります。初心者は親指が上に出てしまいがちですが、指板を軽く支えるように位置を調整するとコードが押さえやすくなります。
フォームは自己流で覚えるとクセがつきやすいため、可能であれば動画で手の位置を見ながら練習するとスムーズです。
ステップ2|最初に覚えるコードは3つだけでOK
ウクレレの魅力のひとつは「少ないコードで多くの曲が弾けること」です。特に以下の3つは、初心者が覚えやすい代表的なコードです。
- Cコード(最初に覚えるコードの定番)
- Fコード(形がシンプルで押さえやすい)
- G7コード(曲にバリエーションが出る)
たった3つですが、この組み合わせで弾ける曲は驚くほど多く、「ハッピーバースデー」「きらきら星」のような童謡から、ポップスまで幅広い曲に対応できます。

コードチェンジのコツ
初心者が一番つまずくのは「コードチェンジ」です。押さえ替えるときに手が止まり、リズムが乱れてしまいます。しかし、手の動きにはコツがあります。
ポイントは、指を押さえる位置を先に“形として覚える”こと。動かしやすい指の順番や、スムーズに移動できる角度に慣れることで、短期間で改善できます。
ステップ3|ストローク(リズム)を身につける
コードを覚えたら、次はストロークです。これは右手で弦を上下に弾く動きのことです。ウクレレの演奏は、このストロークによって曲のリズムが生まれます。
初心者の多くが「リズム感がない」と不安に思いますが、実際は難しく考える必要はありません。まずは「下・下・上・上・下」という基本パターンから始めれば大丈夫です。
ただし文字だけでは分かりにくい部分でもあるため、動画で手の動きを真似しながら練習すると習得が早くなります。
ステップ4|簡単な1曲に挑戦する
フォーム、コード、ストロークの3つを覚えたら、いよいよ1曲に挑戦します。最初に選ぶべき曲は、以下のような条件を満たす曲です。
- コードが3〜4個で構成されている
- テンポがゆっくり
- メロディーを知っている曲
曲を知っているかどうかで上達のスピードが大きく変わります。耳が覚えている曲の方が弾きやすく、リズムも取りやすくなるためです。
初心者がよくつまずくポイントと解決策
ここからは、初心者がよく感じる悩みを整理しつつ、スムーズな上達につながる対策を紹介します。
音が鳴らないのは、指の角度が原因のことが多い
指が寝てしまうと弦がうまく押さえられず、音がこもってしまいます。指先で軽く押さえるイメージを持つと改善しやすくなります。
ストロークが安定しないときは、動きを大きくする
最初から小さな動きで弾こうとするとリズムが乱れます。はじめは動きを大きくし、徐々に小さくすると安定します。
毎日10分触れる習慣をつくると上達が早い
まとまった時間が取れなくても、短い時間を積み重ねることで指が柔らかくなり、自然と弾けるようになります。
動画教材が“最短で1曲”につながる理由
ウクレレを短期間で弾けるようになる人の多くは、動画教材を使っています。その理由は明確で、手元の位置や動きを「そのまま真似できる」からです。
特にDVD教材は順番通りに学べるため、「何をどう進めればよいのか」が常に明確になっています。迷わず練習できることが、上達の大きな理由になります。

まとめ|正しいステップで練習すれば誰でも1曲弾ける
ウクレレは、正しい順番で練習すれば誰でも1曲を演奏できるようになります。フォーム → コード → ストローク → 曲という流れを守ることで、無理なく自然に上達できます。
次の記事では、ウクレレを始めた人のリアルな体験談を紹介します。50代・60代の方がどのように上達し、どんな楽しみを見つけたのか。実際の声を知ることで、もっとウクレレに親しみが湧くはずです。


